独島における生態系モニタリング、昆虫
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ヒメアカタテハ
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ミドリマメゴモクムシ
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ヒメツチカメムシ
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ヒメカメノコハムシ
< 出典:大邱地方環境庁、2013年 >
2013年までに確認された独島に生息する昆虫は134種である(未同定30種を除く)。生物地理学的に見ると、独島の昆虫相は非常に特異である。なぜなら、火山島であるため、植物相の分布が制限的だからだ。また、飛来昆虫(外部から台風または気流に乗って移動し、国内に流入する昆虫)が流入してきても、生息環境が厳しいため独島で生き残ることは容易ではない。
独島で確認された昆虫は、分類群では甲虫目、ハエ目、チョウ目、ハチ目、カメムシ目、セミ目、トビムシ目、トンボ目、バッタ目、ハサミムシ目、アミメカゲロウ目だ。
独島は、多くの昆虫の「生物地理的限界線」の役割を果たしている。独島カスミカメムシは独島が世界分布の北方限界線とされており、Balclut-ha pseudoviridisは独島が本種の世界分布の東方限界線とされている。また、ハマベヒメサビキコリは、韓国では唯一独島で発見され、独島が世界分布の西方限界線とされている。
独島に出現した昆虫の各目(Order)の割合(2013)
< 出典:大邱地方環境庁、2013; 慶尚北道、2010年、独島叢書 >
各調査期間に独島に出現した各分類群別種数の比率(2013年)
< 出典:大邱地方環境庁、2013年; 慶尚北道、2010年、独島叢書 >
参考文献
- 慶尚北道、2010年、独島叢書
- 慶尚北道、2012年、鬱陵島・独島エコ観光ガイドブック
- 大邱地方環境庁、2012年、2012年独島生態系モニタリング報告書、環境部
- 大邱地方環境庁、2013年、2013年独島生態系モニタリング報告書、環境部